自民党内の裏金問題の黒幕は一体誰なのか?
2018年頃から裏金問題が始まったことを考えると
当時最大権力を持っていた個人または小集団と考えるのが妥当でしょう。
Contents
自民党の裏金問題が大きく取り上げられている理由
✅与党である自民党が、政治資金規正法に違反することを組織的に容認できる環境
✅政治と利権の癒着、派閥の影響力の強さを示すものとなっている
✅自民党員は権力に委縮し、不正を認知しても声を上げられないパワハラ環境となっている
引き続き注目すべきポイント
✅真相解明と透明性をどこまで高めて国民に示すことができるか?
✅誰がメスを入れることになるのか?
✅メスを入れた人は無事でいられるのか?
✅あるいは権力に取り込まれるのか?
救いがあるとすれば、オブザーバーとしての野党が今回も活躍してくれたことでしょうか。
自民党の裏金問題の黒幕は安倍派の可能性
報道や調査により疑惑のある議員が浮上しているようです。
以下は、清和政策研究会(=安倍派)の裏金疑惑に関連する情報になります。
安倍派の3人の実力者による直接指示
大野泰正参院議員、池田佳隆衆院議員、谷川弥一衆院議員の3人は、安倍晋三元首相との関係はかなり深いとされています。
大野泰正参院議員
在宅起訴。
2018年以降、自身の政治団体の収支報告書にパーティー収入のキックバック(還流)分など虚偽の約5,100万円の除外してキックバック(還流)を受けて裏金にしていたと報じられています。
東京地検特捜部は2023年12月28日~29日、事務所を家宅捜査。
裏金問題の立件を受けて、2024年1月には自民党を離党しています。
池田佳隆衆院議員
逮捕、起訴、保証金1,500万円で保釈('24年1月31日保釈請求、2月5日保釈)。
'18~'22年、政策秘書の柿沼和宏被告と共謀して自身の政治団体の収支報告書にパーティー収入のキックバック(還流)分など虚偽の4,826万円の除外してキックバック(還流)を受けて裏金にしていたと報じられています。
なお、娘である池田有里沙さんはインフルエンサーだそうで、絵にかいたようなブルジョアジーで2020年のミス青山学院だとか!
(画像はXから引用)
現在は父親の逮捕を受けて非難殺到で会社を辞めさせられるわ、SNS非公開で大変なご様子。
恐らく、叩いて変な埃が出ないように外圧による神隠しだと思われますが海外に行くのでしょうね。
谷川弥一衆院議員
略式起訴。
2018年以降、自身の政治団体の収支報告書にパーティー収入のキックバック(還流)分など虚偽の4,355万円の除外してキックバック(還流)を受けて裏金にしていたと報じられています。
裏金問題の立件を受けて、2024年1月には自民党を離党しています。
(画像はANN NEWSのキャプチャ)
安倍元首相による指示
'18年の状況から推測するに、5人衆と最も近い位置にある安倍元首相自身が裏金疑惑に関与していたとの憶測もあります。これについては残念ながら新たに証拠が明るみになることは難しく、確かなことは言えません。
細川博之氏による指示
記者に対するセクハラ発言や、統一教会との関連もさることながら、他の政治資金問題の話もあって何かと問題の絶えない人物ですが、安倍派に属していることと相まって本件に強い関与があったとされていますが、かなりの権力を持っていることもあってか、今のところ具体的な証拠は掴めていないようです。
安倍派の政治資金パーティーの運用裏工作とは
政治資金パーティーの参加券の売り上げを過少に記載
議員側は政治資金パーティーでの収入を過少記載することで、実際の収入よりも少なく見せています。
例えば、パーティー券の売り上げの実際が1,200万円の収入であったとしても、報告書には1,000万円しか記載しないことで、200万円が不透明収入となります。
収入の一部を懐に入れる
議員側は、前述の不透明収入の一部を懐に入れることで裏金を作り出します。
キックバック(還流)の悪用
議員側は、不透明収入をキックバックとして他の政治家に支払うことで裏金を作り出し、政治家同士がお互いに収入を還流するので不正な資金を作り出すことができます。
まとめ
報じられている裏金づくりの実態は、非常にシンプルで気づきやすいはずの裏工作です。
・・・にも関わらず明るみに出にくいのは、閉鎖的な組織のパワハラ環境を是正する仕組みが、競合しあう民間企業に比べて生まれにくいからだと思います。
今回明るみになるほど看過できない状態になったということは、氷山の一角であることは間違いないでしょう。
立件された政治家はスケープゴートである可能性も高いですね。
政治資金の透明性と規律を守るためには、外部の第三者から厳しく監視できる仕組みづくりが絶対的に必要です。
警察と泥棒が同じ組織にいるようなものだね~